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能楽鑑賞日記

2009年12月25日 (金) 幸弘☆萬斎☆広忠☆能楽現在形 第11回公演
会場:宝生能楽堂 18:15開演

舞囃子「絵馬」
 天照大神:梅若玄祥
 天鈿女命:梅若万三郎
 手力雄命:観世銕之丞
   地謡:梅若晋矢、観世喜正、山崎正道、山中迓晶、川口晃平
      笛:一噌幸弘、小鼓:成田達志、亀井忠雄、金春国和

『当麻』二段返
シテ(老尼・中将姫の霊):片山清司
 ツレ(侍女):谷本健吾
 ワキ(僧):宝生欣哉
 ワキツレ(従僧):大日方寛、則久英志
 アイ(当麻寺門前の者):野村萬斎
     笛:一噌幸弘、成田達志、亀井広忠、金春国和
      後見:観世銕之丞、味方玄
         地謡:梅若玄祥、梅若晋矢、観世喜正、山崎正道
            小田切康陽、角当直隆、松山隆之、川口晃平

舞囃子「絵馬」
 能『絵馬』の後場で天照大神(あまてらすおおみかみ)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、手力雄命(たぢからおのみこと)の三神が現れ、華やかに舞を舞って天の岩戸の神話を再現してみせ、天下泰平、五穀豊穣を寿ぐ。
 観世流の各会の当主が出演するという、普通の能では考えられない贅沢な舞囃子です。
 玄祥さんの天照大神の中之舞は、さすがに貫録と威厳があり、万三郎さんの天鈿女命の神楽は優雅、銕之丞さんの手力雄命の神舞は颯爽として力強く。それぞれがぴったりの役柄で、最後は三人の相舞となりました。

『当麻』二段返
 旅の僧が当麻寺を訪れると、そこへ老尼と侍女がやってきます。老尼は僧に中将姫が蓮糸を濯いだ井戸や、その糸を干した桜の木を教えたあと、中将姫が浄土経を読誦して、生身の阿弥陀如来を拝むことを祈念していると、老尼の姿で阿弥陀如来が現れ、曼荼羅を与えたと話します。やがて老尼は自らが阿弥陀如来の化身であると名のり、紫雲に乗って二上山の彼方へと姿を消してしまいます。
 僧が通夜の読経をしていると中将姫の霊が現れ、阿弥陀浄土を現し、歌舞の菩薩となって舞を舞い、念仏する衆生は皆、西方浄土へ迎えられるのだと説いて消え、僧は夢から覚めます。
 前シテと後シテが別人の複式夢幻能ですが、片山清司さん、前シテの老尼は気品があって静か、後シテでは、白蓮をつけた冠で華やかで美しい中将姫。歓喜の「早舞」も気品があって綺麗。
 萬斎さんの間語りも落ち着いて静かに品位高く、やはり、このメンバーではお囃子も素晴らしかったです。

今回は、また贅沢な会でした。